四十肩・五十肩と息苦しさ
こんにちは。
滋賀県草津市の佐藤亮久整骨院の草間です。
本日は四十肩・五十肩と息苦しさの関係についてのお話です。
肩の痛みや肩の可動域が狭いことと、
息苦しさにどのような関係があるのでしょうか?
あまり想像がつかないかもしれません。
まず、人間の身体というのは神経によって支配されています。
たとえば、関節や筋肉を動かすときは
脳から関節や筋肉に電気信号が送られます。
いわば、神経は脳から送られる電気信号の通り道なのです。
神経は人間の身体全体に張り巡らされています。
首や肩の部分を切り取って考えてみましょう。
脳から手の指先までつながっている神経を
腕神経叢(わんしんけいそう)といいます。
この腕神経叢は、尺骨神経や、橈骨神経、正中神経など
腕につながる神経の束の総称です。
この腕神経叢は頸椎5番~胸椎1番(下図のC5~T1)から出て、
指先に向かっていきます。
今日のテーマは「四十肩・五十肩と、息苦しさの関係」です。
このテーマの中で、腕神経叢とともに
もう一つ重要になってくるものが横隔神経(おうかくしんけい)です。
この横隔神経というのは呼吸に関係する神経です。
人間は呼吸をする際に横隔膜が上下します。
この横隔神経によって横隔膜の動きをコントロールしているのです。
頸椎3番~5番(下図のC3~C5)から横隔神経は出ています。
腕神経叢と、横隔神経が頸椎5番のところで
リンクしているのはお分かりでしょうか?
四十肩・五十肩は言い換えると
「腕神経叢の異常」と言えます。
腕神経叢に異常をきたすことで、
肩が思い通りに動かなくなったり
肩に痛みが出るようになります。
そして、頸椎5番を介して
横隔神経を通る命令にも異常をきたすことで
本日のテーマである「息苦しさ」が起こるのです。
腕神経叢と横隔神経は、相互に影響し合っている!!
ということです。
ちなみに
「四十肩・五十肩だから息苦しくなる」わけではありません。
「息苦しいから四十肩・五十肩になる」わけでもありません。
直接この2つの症状は結びつくものではありません。
ただ、いくつかの段階を踏み、いろいろな要素が絡み合うことで
「四十肩・五十肩」と「息苦しさ」は結びつきます。
ただ、少なからず、「姿勢の悪さ」
これは「四十肩・五十肩」と「息苦しさ」に共通して言えることです。
四十肩・五十肩は
腕神経叢の神経伝達がスムーズになるような治療をすることも大事ですし、
息苦しさの原因にもなっている「姿勢の悪さ」に対しても
アプローチしていくことで根本的な改善がのぞめる症状なのです。
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